touju plan(有)藤寿建築設計事務所
八潮自動車教習所改修設計&工事
2013.10~2014.1 改修設計計画/インテリアデザイン計画
○建築設計:伊藤 寿紀
○インテリア設計:伊藤 幸
○カラーマーケティング(調査・分析・提案)戦略:伊藤 幸
○設計コンセプト・キーワード:
ナチュラル・モダン+カジュアル、居心地の良い
* 多くの業界において2018年問題(超少子化)は、死活問題であるが、自動車教習所も同様である。自動車教習所の現状問題点は、その若者の運転免許証を取 ろうとする絶対数が減少していることである。多くの自動車教習所は、その減少している顧客を取り合うというのが現状である。それを踏まえて、いかに競合に 負けないで集客できるかをマーケティング・リサーチ及び分析を試みて考察した。
主たるターゲットである若者が通いたくなる行動をとらせるのに効果的なものは、様々なサービスと同時に施設の魅力が重要であるという調査結果を得た。その調査結果を踏まえた、現代の若者の嗜好性を活かした建築設計及びインテリア設計を行った。
○具体的設計プロセス
①マーケティング・リサーチ及び分析
・対象物件の現状分析
・市場分析
・トレンド分析
・競合分析
・競合を含めた外装・内装のビジュアル・デザイン・イメージ分析
③施設関係者及び利用者のヒヤリング
④新たな改修計画イメージコンセプト抽出:
ナチュラル・モダン+カジュアル
3つのイメージを融合させたものに決定。
⑤具体的設計のための色彩・デザイン・素材の提案
⑥具体的建築設計及びインテリア設計
・建築設計:基本設計、構造設計、設備設計
・インテリア設計:照明計画、家具計画
外装・内装の色彩計画及び選定
八潮自動車教習所改修前写真
改修前の打ち合わせで、改修条件がありました。
現況の建物は、40年前からのプレハブ建屋3棟に、その建屋と建屋の間を屋根をかぶせて、廊下等にしているとうもの。その建屋の構造体をそのままに、外観と内装を改修するという条件でした。改修工事は、新築と違い、様々な想定内の事や想定外の事が、工事を開始してのちに起こってきます。
それらをクリアしながら、また、施工上の不具合は、最終監査ののちに修正するといった、新築ではありえない流れの中で、計画は進んでまいりました。
完成写真
プレゼンテーションパース
施主様に、完成した時のイメージを明確に確認していただくために、自動車教習所の事務所受付、待合等のパースを作成し、プレゼンテーションした資料です。
また、よりイメージをご理解いただくためのインテリア色彩計画及び及び家具等のプレゼンテーション資料の一部です。
入口エントランスを入り、右に向かうと事務所・受付の入口があり、そこを入る。左前方を望む。 提案Aは、待合の椅子を統一させたもの
入口エントランスを入り、右に向かうと事務所・受付の入口があり、そこを入る。左前方を望む。 提案Bは、待合の椅子に変化を与えたもの
待合室の全貌の概観パース
待合室の全貌の概観パース
エントランスから廊下を通り、右手事務所入り口より、事務所全体を望む。
現況のプレハブの構造体は、そのまま利用するという条件のもと、外観をモダンイメージへ。 ●外観仕様 ○前面:アルミ縦格子ステンカラー ○外壁:コンクリート打ち放し風サイディング ○看板:切り抜き文字(CIカラーブルー) 裏側から照明を照射→浮き上がらせる ○一部入口建具:取り替え
インテリアにおける床・壁・天井をはじめ、家具等の色彩 インテリアイメージは、ナチュラルモダン+カジュアル
実際に使う家具とその周りに存在する色のプレゼンボード
実際に使用されている家具
Before and After
自動車教習所には、様々な使用目的の部屋がありますが、それぞれの施工前と施工後の写真を上下に配置して、どのように変身したか比較していただけるようにいたしました。改修ビジュアルイメージコンセプトは、ナチュラル・モダン+カジュアルです。昨今のインテリアトレンドは、ナチュラルモダンが主流ですが、施主様のターゲットに会うイメージにしてほしいとの要望があり、カジュアル感をプラスした、落ち着きがある中、明るいイメージをプラスいたしました。どうぞその変貌ぶりをご覧ください!!